オザケン(敬称略)の「LIFE再現ライブ」に行ってきた。

1日経ってもふわふわと余韻に浸ったままで文章がまとまらないけれど、明日になればまた生活(仕事)に帰らなくてはならないので、今日のうちに書けることを書いておく。
「LIFE」は確実に、自分の心のアルバムベスト10に入っている。
好きな曲は「LIFE」の曲以外にもいろいろあるけれど、好きなアルバムといえばやっぱり「LIFE」だなと思ってしまう。
ふてくされてばかりの10代の頃、ラジオで「愛し愛されて生きるのさ」を聴いて衝撃を受けて、テレビで女の子たちにきゃーきゃー言われながら「仔猫ちゃん」などと話している姿を見てまた衝撃を受けて、当時あちこちでかかっていた「今夜はブギー・バック」もこの人なのかと気づいて、アルバムをレンタルして(お金がなかった)、カセットテープにダビングをして、繰り返し聴いた。
バイトをするようになって、ほしいCDも買えるようになって、好きなミュージシャンのライブにも行けるようになったけれど、その頃にはオザケンはもう活動を休止してしまっていた。
あの頃熱心に聴いていたけれど、もうほとんど聴かなくなってしまったアルバムはたくさんある。
それでも「LIFE」は折にふれて聴きつづけている。
アルバムの発売30周年にあたって再現ライブをやると知って、勢いで抽選にエントリーしたものの、当選するとは思わなかった。
もちろん嬉しくはあったけれど、ガチ勢と言えるほどのファンでもないので、なんだか申し訳ない気もちにもなった。
さらに今回の台風。
東京近郊に住んでいるので、地方から来る人に比べればずっとハードルが低いけれど、電車が止まったりあちこち冠水したらどうしようかとあれこれ迷ったりもした。
しかし、行って良かった。
まさか2024年に日本武道館で小沢健二の「LIFE」を聴いているなんて、30年前には思ってもみなかった。
思うわけがない。
台風のせいで15%くらいの人が来られなくなるのではないかという話もあったそうだけれど、スタンド席の上のほうまでほぼ満席だった。
前半は新旧さまざまな「LIFE」以外の曲。
最初からわくわくしすぎてずっと総立ちの客席に向かって、先はまだ長いからと「総座り」をすすめる。
8月の終わりにゆるくて最高なスチャダラパーの「サマージャム'95」。
「ぶぎ・ばく・べいびー」のコール&レスポンス。
亡くなった人たちの名前を呼びながら、「天使たちのシーン」、「旅人たち」。
後半は「LIFE」の曲をアルバムの曲順の最後から演奏。
逆順でも客席から即座に曲名が出てくる。
すごい。
あの頃スチャダラパーとオザケンが暮らしていたマンションの目の前に、最近スーパーの「ライフ」ができたという話に笑った。
「ラブリー」の「Life is coming back.」という歌詞はある日突然降りてきたそうで、「LIFE」を辞書で引いてみたら「生きているものの特徴を支えている力」という意味があったらしい。
それがまさに今日戻ってきた。
Life has come back.
最後に照明をつけて、バンドメンバーも降壇する中、今日来られなかった人のためにインスタライブをやりたいと言って、もう一度「愛し愛されて生きるのさ」をギター1本で演奏して、客席もみんなで大合唱。
この30年、大した生き方をしてこなかったけれど、とりあえず生きていればこんな時間もあるんだよと言ってもらえたような夜だった。
30年も聴き続けられるアルバムをつくってくれたこと、そしていまも新しい曲をつくってくれていることに感謝。
さて。
生活に帰ります。