ささやかな話

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動物のお医者さんシンドローム

今週のお題「名作」

 

数年前にTwitterで「#私の動物のお医者さんシンドローム」というハッシュタグが盛り上がったことがあった。

漫画『動物のお医者さん』の思い出のシーンやフレーズにまつわるもので、どれも懐かしいなと思いながら読んでしまった。

 

togetter.com

 

動物のお医者さん』は、高校生の頃に全巻揃えて、繰り返し読んだ。

度重なる引っ越しのどこかで手放してしまったけれど、折にふれて思い出す作品のひとつだ。

 

第1話で主人公のハムテルに獣医学部の漆原教授が、

「キミは将来獣医になる!! このカシオミニを賭けてもいい」

と言い放つシーンはとくに有名だと思うが、動物たちの心の声も含めて、ふとしたきっかけで脳内再生されてしまうフレーズが多い。

 

例えば、盲導犬や警察犬を見ると「仕事をもってる犬ってイキイキしているよな」と思うし、

散歩中のやる気に満ちあふれている犬を見ると「オレはやるぜ オレはやるぜ」とアテレコしたくなるし、

会議で話が行き詰まったときには「◯◯であることをふせておいたらどうでしょう」と無責任な提案をしたくなる。

 

今年になって新装版が毎月1巻ずつ刊行されているのを知って、いい機会なので少しずつ読み返すことにした。

 

当時はシベリアンハスキーのチョビが圧倒的にかわいいと思っていたけれど、いまは猫と暮らしているせいか、ハムテルのおばあさんの猫・ミケの良さもあらためて感じている。

気が強くて怒っている顔も多いけれど、ハムテルが忙しいときに限って邪魔をしようとしたり、スナネズミを狙ってうずうずしていたり、困っている野良猫を家に連れてきたりしてかわいらしい。

 

ミケのほかにも、菱沼さんが世話をしている半ノラのフクちゃんや、二階堂の家に現れるまぼろしの白い猫など、猫がらみのエピソードがいろいろあったことを思い出して嬉しくなったりもしている。

 

明日は4巻の発売日だ。

残念ながら仕事なので、終わってからゆっくり読もうと思う。

 

扉を開けてほしい猫を見ると「あけてえええ」と描き文字を足したくなる