ささやかな話

好きなもののことばかり書こうと思います

なんでもない猫の日

今年も猫と一緒に猫の日を迎えることができた。

 

毎年これだけたくさんの人がお祝いしているのだから、そろそろ祝日にすればいいのにと思う。

 

でも、猫の日は特別なことがなくてもなんだか幸せだ。

 

今日も朝早くから「ごはんごはん」とたたき起こされる。

もう少し寝ていたいので、「布団にお入り。あたたかいよ」と猫を誘いこむ。

猫のごろごろ言う音を聞いていると二度寝がはかどる。

 

しばらくして再び「ごはんごはん」とたたき起こされる。

ようやく起きてごはんをあげる。

 

ごはんを食べたあとの猫は、狭い家の中を熱心にパトロールする。

窓の外のチェックも怠らない。

 

こちらはあまり体調が良くないけれど、仕事に取りかかる。

在宅勤務の日で良かった。

 

すでに仕事を終えた猫はこたつでぬくぬくしている。

うらやましい。

 

昼ごはんを食べようとすると、こたつから出てきてふんふんと確認する。

サンドウィッチに魚が入っているのだ。

代わりにちゅ〜るを進呈しようと思ったけれど、昨日少しおなかがゆるかったのを思い出して控えることにした。

 

午後から徐々に体調が回復してきたので、粛々と仕事をする。

 

夕方、猫が再びこたつから出てきて「ごはんごはん」と言う。

 

ごはんを食べたあとは、こちらの膝の上にのっしりとすわり込んで仕事の邪魔をする。

しんどい打合せで気もちがささくれていたので、ありがたく邪魔されたままでいる。

 

夜ごはんは味噌煮込みうどんだったせいか確認には来ず、テレビを熱心に見ている。

テレビに飽きるとこちらにおなかを見せに来て「撫でよ」と言う。

 

こんな調子で今年の猫の日も終わろうとしている。

 

撫でられているうちに「違う、そうじゃない」となった猫